何を書くか? 人気麻雀ブログの作り方を指南

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人気麻雀ブログを作るには 2/5


執筆者紹介:福地誠(ふくち まこと)

東京大学卒業後、雑誌「近代麻雀」編集を経て現在はフリーランスライター。数多くの麻雀関連書籍の執筆・編集を手がける。代表作に「アカギ悪魔の戦術 (近代麻雀コミックス) 」「おしえて!科学する麻雀 (編集)」「カンチャン待ち麻雀人生相談」など。近年は麻雀指導者としての一面も持ち、旧時代の戦術がまかり通る雀荘に匿名で赴き、実戦の場に身を置くことで新時代の麻雀戦術を啓蒙している。一方で教育ライターとしての活動も行っており、麻雀と教育が同時に語れる新しいタイプの論客として注目を集めている。【ブログ】福地誠Blog

◆何を書くか?

 書くことの内容には、大きく分けて「起きたこと」を書くのと「考えたこと」を書くという二つの方向性があります。これはやりやすいほうで構わないのですが、できたら両方の要素があったほうが受けますね。起きたこと系は、そんなに面白い事件はめったに起きないので限界がありますし、考えたこと系は単調になりやすいのですね。毎回両方がある必要はありませんが、両方の要素をなるべく入れるようにしたいところです。

 ネタがないから書けないという人がいます。最近は何もなくて…と。でも、何か大きなことがあったら日記は面白くなりますか? たとえば麻雀ブログだったら、大きな大会で優勝したときの話は人気ありますか? あまり関係ないんじゃないでしょうか。読者が面白いと思うかどうかに事件の大小は関係ないのです。

 早くも結論を言ってしまうなら、大事なのは、あなたの心における事件の大きさであって、事件の社会的な大きさじゃないのです。別に大きな麻雀大会で優勝しなくても、そこらへんで打った麻雀で同じくらいの喜びを感じていれば、それで十分なのです。その喜びを表現できれば、面白くなります。

 それでは、その喜びをどう表現するか? しゃべる場合と一緒です。きたー、きたー、きたんだよ!という興奮が、順を追って再現されればいいのですね。恐縮ながら自分のブログからいくつか例を取ってみますと、たとえばこれ↓。

[【麻雀】今日の失敗]福地誠Blogより

 ドラを勘違いして、間違った打牌をしてしまったというそれだけです。そんなことでも、自分にとってショックだったら、それで十分事件になるのです。

 あるいはこれ↓

[【麻雀】天鳳で負ける理由]福地誠Blogより

 天鳳で勝つためにメガネを買いにいった話です。他の人にとってはどうでもいい話ですが、個人的には大事件なので、それで構わないのです。一般的な大事件であるより、自分にとっての大事件で、それがなぜ事件なのか説明されているほうが、ずっと面白くなるのですね。

 これ↓などは事件ですらなく、2ちゃんねるで拾ってきたログについて書いているだけです。それで大丈夫で、事件は不要とすら言えるのです。

[【麻雀】速すぎる特上]福地誠Blogより

 それは、あんたが麻雀について語るのが得意な麻雀ライターだからでしょ。普通は何かがないと日記は書けないよ。そんな反論があるかもしれません。そういう側面があることは否定しませんが、麻雀を打つくらい(ネット麻雀をする人なら)簡単なことだと思います。

 今日は2ラスを食った。どうしても納得いかねー。あの展開で、なぜ俺がラスんなきゃいけないんだ! 許せねー!

 こんなことはよくあると思います。これだけだと「そういうこともあるだろ」で終わってしまいます。そこに具体的な何か、つまり牌姿であるとか、相手の人間的な特徴であるとか、そのときの展開であるとか、何かがあれば、あなたの日記は急に具体的な説得力を持ち始めます。たとえば「俺はデブには負けたことがない! なのに、なぜあんなデブ相手にラスを引かなきゃならんのだ!」と書いたら、かなりの共感とそれ以上の反感が生じるわけで、面白い日記になるのです。

 たとえば麻雀じゃないですけど、「今日の昼飯はラーメンだった、ものすごく美味かった」という日記について考えてみましょう。

 これだけだったら「だから何よ?」としか言いようがないつまらない日記ですね。しかし、そこに写真がついていたらどうですか。急に魅力的ですよね。実際に美味しそうなのか、自分の好みに合わないんじゃないかなど、判断する根拠ができるわけです。あるいは、行った店のHPなどが貼ってあれば、同じように評価する助けになります。

 でも、これだけではまだ十分ではなく、もっと詳しい個人的な評価がほしいわけです。「しょうゆ味だけどコッテリしてて…」とか味の説明があったら、わかりやすくなります。また、「かつて食べたラーメンの中でベスト20には入らないけど、ベスト50には入る味」と書かれていたら、これまたわかりやすいですよね。主観的な説明は大事なのです。自分のブログですから、主観的な判断はスパッと言い切ることが大事です。好みを前面に押し出すほど、魅力は増します。

 麻雀でも同様で、「この手牌でこの局面なら、自分は絶対にリーチする。それで正しいはず。なのにアガれなかった。つかねー!」といったように、自分の考えや結果がはっきりしていることは重要です。主張をぼやかすのは、印象がぶれるだけなのです。



人気麻雀ブログを作るには/福地誠 3/5
読ませる技術―コラム・エッセイの王道
山口 文憲
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