2010年の近代麻雀連載作品について

アクセストレードレビュー

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[2]2010年の麻雀漫画事情(近代麻雀連載作品)



・近代麻雀(連載作品)

ムダヅモ無き改革 2巻(近代麻雀コミックス) アカギ―闇に降り立った天才 (第1巻) (近代麻雀コミックス)
(左)実在の人物をモデルに荒唐無稽な麻雀とストーリーがネットを中心に盛り上がった「ムダヅモなき改革」

(右)鷲巣麻雀はスローな展開ながらも確実に決着に向けて進んでいる「アカギ」

「ムダヅモ無き改革」はヒトラーVSベネディクトの勝負が終わってから第四帝国との最終決戦が始まり、「哭きの竜・外伝」は沙貴という女が竜気取りでワーワーやっており、「むこうぶち」は江崎さん復活&後堂という再登場が期待されるなかなかの腕前の新キャラが登場し、「アカギ」はアカギの血抜きが行われたりアカギに罠を張って鷲巣様がワーワー騒いでいたりと、それぞれに動きはあるのですが、株価で言う「高値安定」のためにここで個別に取り上げるのは省略しておきます。わざわざこのコラムを読んでいるくらい麻雀漫画に興味がある方なら、これらの作品くらいは読んでいるのではないかと信じましょう(笑)。

2010年に始まった作品での注目株は、近代麻雀2010年3月1日号連載開始の【角刈りすずめ】KICHIJo(単行本発売時になって原作:一條マサヒデ×作画:菊地昭夫によるユニットだと発表)でしょう。菊地先生による劇画調の描き込まれた絵柄と、一條マサヒデ先生の理詰めで笑いを取る原作の組み合わせが絶妙にマッチしており、先日には近代麻雀のショートギャグ作品にしては珍しく単行本第1巻も発売されました。

角刈りすずめ(1) (近代麻雀コミックス) ひぐらしの哭く頃に 雀 燕返し編 (上) (近代麻雀コミックス)
左:【角刈りすずめ】劇画調のギャグ麻雀漫画。麻雀になじみがない人でも楽しめるシュールな世界観。

右:【ひぐらしの哭く頃に雀】人気漫画・アニメのスピンオフ的な作品。麻雀とホラーが組み合わさった作品。

私が毎号勝手に行っている「麻雀点数式採点法」では第1話は2000点と低めの点数だったのですが、回が進むうちに一條先生も「笑わせ方」に慣れてきたのか、坦々と進む軽妙な会話からのギャップを楽しむ見開き芸によって、最近の採点では満貫・ハネ満を連発するようになりました。麻雀をあまり知らなくても楽しめる作品に仕上がっており、この作品をキッカケに近代麻雀や他の麻雀漫画にも興味をもつ人が出れくれれば、なんて考えるのは虫が良すぎるでしょうか(笑)。

同じく2010年に単行本が発売された【ひぐらしの哭く頃に雀~燕返し編~】原作:竜騎士07・07th Expansion/AQインタラクティブ+シナリオ:N3105+作画:山田J太も、麻雀漫画以外のファンを取り込むという観点で期待していた作品です。もともと原作の「ひぐらしのなく頃に」でも麻雀が何度か登場しているのですが、「麻雀は疑心暗鬼のゲーム」という言葉など「ひぐらしの世界」と「麻雀」の親和性が異様に高く、ひぐらし本編の不気味な設定をうまく麻雀勝負としての「枠」に嵌めこめていると思います。

単行本は上下巻という形式で発売されることが分かっており、2010年末の時点では最終回間近でした。麻雀漫画にしては珍しく、最初から最後までしっかりと話を考えた上で描かれたであろう作品ですし、その「計画的な」結末を単行本(2月26日下巻発売)でしっかりと見届けようではありませんか。

近代麻雀2010年4月15日号から連載開始した【バイヅケ!!~原稿料、勝てば2倍、負けたら0!~】葛西りいちも、今では近代麻雀の安定株の1つになりました。このポジションには数年前までは有元美保先生が居たのですが、空いていた枠にちょうどスッポリと収まったという印象です。

「あしめし」という自らの漫画家アシスタント時代の経験を描いた漫画でブレイクした葛西先生ですが、その人脈も活かして様々な漫画家などの著名人をゲストに招き麻雀対決をするというとても分かりやすい企画のため、【私利私欲麻雀入門】カラスヤサトシのようにあれこれ考えずともネタが勝手にやって来てくれるというのもありますし、2011年も安定して楽しめることが期待されます。近代麻雀の連載陣でもゲストとして登場していない漫画家さんはまだまだ居ますが、福本伸行先生や片山まさゆき先生や天獅子悦也先生など「大御所」の登場はまだなんでしょうかねー?

満潮!ツモクラテス(1) (近代麻雀コミックス) 打姫オバカミーコ 1 (近代麻雀コミックス)
片山まさゆきの新連載「満潮!ツモクラテス」には、連載終了したばかりの「オバカミーコ」のキャラも出演している。

近代麻雀2010年6月1日号には【満潮!ツモクラテス】片山まさゆき、近代麻雀2010年8月15日号からは【鉄火場のシン】作画:森遊作+原作:荒正義、近代麻雀2010年9月15日号からは【麻雀小僧】押川雲太朗と、近代麻雀を支え続けてきた麻雀漫画家・原作者でガッチリと連載枠を固めてきた近代麻雀。「ムダヅモ無き改革」や「ひぐらし」がクライマックスを迎えましたが、2010年もまだまだ期待できるのではないでしょうか。


- 2010年の麻雀漫画事情
[1]2010年の麻雀漫画事情
[2]2010年近代麻雀連載作品
[3]2010年近代麻雀読み切り・集中連載作品[NEXT]
[4]近代麻雀オリジナル/その他麻雀漫画
[5]コンビニ版コミックの隆盛/最後に