・近代麻雀(読み切り・集中連載作品)
2010年は単発の読み切り作品は少なかったです。原因としては、読み切りではなく連載作品が多く、何か休載作品が無いと連載作品だけで誌面が充分に埋まる状態だったことが考えられます。そんな中で異彩を放ったのは、近代麻雀2010年5月15日号掲載の【明日の宙(ソラ)】原作:朽葉狂介+作画:ふくしま政美です。
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ふくしま政美先生は唯一無二といった破天荒な漫画を描くことで一部の漫画ファンに知られているのですが、そんな人がなぜか近代麻雀に降臨してしまいました。「136億年間無敗」なんていうムチャクチャにも程がある設定の男・大銀河砕蔵との麻雀勝負が描かれ、巻頭には大判のカラーイラスト付きという手の込みよう。近代麻雀の本気が感じられました。
また、今年は単発読み切りではなく集中連載という形式の作品が2本掲載されていました。近代麻雀2010年5月1日号から近代麻雀2010年8月1日号にかけて掲載された【卓上のコビト】塚脇永久と、それと入れ替わるように近代麻雀2010年8月15日号から近代麻雀2010年9月15日号に掲載された【ウィナー ~電脳の闘牌~】幸田廣信+協力:小倉孝・ぴゅー太郎 です。
どちらも麻雀漫画として設定の珍しさには目を惹くものはあったのですが、残念ながら微妙な状態のまま連載終了となりました。特に前者は読み切りとして掲載された話がとても面白かったために集中連載にも期待していたのですが、コビトという特殊能力を使う者同士の複雑な闘牌は麻雀漫画としてのスタンダードからやや外れた「邪道」なものでもあったためか、それがずっと続いている展開には読者から高評価を得られなかったのかもしれませんね…。2011年に再開した第二部にも期待しておきたいものです。
・近代麻雀(記事)
【頭がいい人、悪い人の麻雀】福地誠+桐島いつみが、福地誠先生が原稿を落としたために打ち切りに(笑)。謝れ!桐島先生に謝れ!(笑)
桜井章一氏や田村光昭氏や山崎一夫氏はまぁ相変わらずですし、近代麻雀2010年5月1日号から【ガチンコ4すくみコラムバトル】という4者で半ページずつ書いて読者アンケートで順位を競うという企画が始まりましたが、特にコメントするほどのことは無いかなぁ…。