一般的なフリー雀荘ルール
東南戦ウマ10−30 赤3枚入り 聴牌連荘・本場300点
祝儀は即裏赤トビに5000点相当
オーラス0本場 自分が親番。点棒状況は、
自分(2着目) 35000
トップ目 43000
3着目 15000
ラス目 7000
Q.ラス目から7700直撃すると2着終了ですが、皆様でしたらどのような選択をされますか?
上の設問はフリー雀荘ルールに設定しています。その場合、やはり同様にして3m切りリーチが得なのでしょうか?大雑把にですが、検証してみましょう。数年前、mixi日記で書いたほぼそのままですので適当ですが、間違っていましてもご容赦下さい。少し読みにくいですので、読み飛ばしていただいても問題ありません。
(3m切りリーチ)と(1m切りリーチ)の場合にそれぞれ
(裏が乗る場合はほぼ同じだから比較しない)
■ツモ、トップ目直撃→どっちにしてもトップ
ただし(3m切りリーチ)<(1m切りリーチ)
裏無しでツモは約5p分…@、直撃は約2p分の差…A
正確には前者はこの点数状況だと9pだが、
2600オールが9p分になってしまうので極端な分を補正した
■3着目から出アガリ→
裏なしで(3m切りリーチ)<(1m切りリーチ)…B
上の例と異なるのは約2p差ではないということ。
1本場でトップ目との差が300点差であることと2200点差であることは
例えばピンで現金200円以上の差であることは確か。
ただ、ノミ手ができにくいことを考えると
だいたいせいぜい現金500円程度の差じゃないかな、といった感覚。
(この点棒状況においては、平場の2000点差ほど点差に素点価値はない)
■ラス目から出アガリ→
裏無しで(3m切りリーチ)>>>(1m切りリーチ)…C
(1m切りリーチ)の場合トビの5pが入るがトップ2着間のオカウマ40pを得る機会を逃す。
連荘して順位降格はほぼない状況だから順位オカウマ的には
ほぼこの40p以外意識することはない状況であるはず。
次自分がトップをまくる可能性はまぁ3割くらいかなぁ。
また連荘した上でこのトビ5pも複合する可能性があること
を考えると、この点だけでは明らかに3m切りリーチが有利。
比較するのは@〜Cの各金額差、それぞれの確率。
リーチしてあがれた場合のみを比較すれば良い。
ツモ 40%
トップ目直撃 20%
3着目出アガリ 15%
ラス目出アガリ 25%
…とラス目からの出アガリを多めに考え、
即裏等複合率をざっと4割とする(即裏なしの確率を60%とみる)。
以下ピンでのお金で見ると
●(3m切りリーチ)が優位になる場合(C)
連荘した場合トップ取れる可能性を30%と、
またトビ賞GETチャンスが1割あると見て
((3m切りリーチ)のみのメリット−(1m切りリーチ)のみのメリット)
=((トップの可能性)+(連荘してトビGETチャンス)
−(確定トビ500)−(素点差200))
=(4000×30%+500×10%−500−200)
=550円
これに起こる可能性をかけて
550×25%×60%=82.5円 …A
●(1m切りリーチ)が優位になる場合
@+A→500×40%×60%+200×20%×60%=144円
B→500×15%×60%=45円
@+A+B=189円 …B
大差でA<B
以上から、感覚と概算でおおまかに出した結果とは言え、(1m切りリーチ)の方がはっきり有利であると考えられます。どうやらネット麻雀での正着とは異なるようです。
補足ですが、当然ながらこんな細かいことを実戦中に考えているわけではありません。ただ、こうして検証した例一つ一つが自分の中での打牌基準となり、こういうときどう打てば良いかという引き出しになります。その結果、実戦での思考(悪く言えば迷い)を軽減でき、より多くの局面で打牌を「反射」で繰り出すことが可能になります。他の打ち手と比較して私の思考量が少なくても戦える理由は、ある程度の経験と、かつてこうして自分で検証してきたことなのだと思っています。その結果、ネットではお酒を飲んでいても、リアルでは出前を食べながらの耐久麻雀でもそれほど崩れず打てたり、対局数・精算回数を増やせたりするメリットは本当に大きいものです。ですから、こうした検証は面倒でも、お時間があれば都度されてみられるのをお勧めします。
本題に戻ります。
交わる思考と離れる発想-ネットとフリーを切り替える- 4/5