素点・着順感覚について述べましたが、フリー雀荘とネット麻雀順位戦で異なる点の中で、私がその次に強く感じるのは「ツモ」の価値です。
すなわち、フリーでは「ツモりたい」「ツモられたくない」の気持ちが強いです。ネット麻雀ですとそれと比較してラスが痛いですし、トップになりやすさを特別重視しませんし、ご祝儀もないですので「出和了でもいいや」「振りたくない」となります。
話はやや逸れますが、「アンコスジは危険である」昔から言われ続けてきたことです。私は特にそうとも思いませんが、ただ、以下の状況になったらどう打つべきでしょうか?
オーラス親番 ドラ白 2着目からリーチ、他に動きなし。
これはリアル・ネット問わず私は同じような打牌になります。
この状況では、自手があまりにもまとまりに欠けるため、なるべく安全な牌を切ってベタオリし、流局トップ、もしくはラス目からの満貫出和了で妥協してほしいと願うのみです。しかし手が詰まってしまいました。
一番通りそうな牌は白でしょうか。ただしこのションパイドラを1枚切ったところで後が続きません。ですから多くの方は渋々1mアンコ落としを考えられると思います。
しかし私は2pを切ります。次巡アンパイが増えなければ5p切りです。その間にアンパイができているのを期待します。
打1mでない理由は、「アンコスジで危険そうだから」ではなく、「1mを切って放銃したらツモられなくて済んだ可能性が高いのに放銃したことになる」「2pを切って放銃したとしても、この場色の安さからして25pのリャンメンであればどうせ将来ツモられる」こういった根拠です。
オーラスでなくても、特に着順が競っている他家からリーチがかかり自分が親の時、どうせツモられそうな牌なら切ろう、という発想になります。
フリー雀荘だとなおさらそうです。ツモ和了・ツモ阻止が非常に大きいからです。ですから私などは、そのルールではリーチが入っても割と攻め返しています。逆にリーチツモできれば嬉しいですので、出和了がしにくい待ちでもそれほど気にせずリーチしています。
少し話が逸れました「アンコスジは切りにくいか?」という問題を、私は放銃確率からではなく、被ツモ率という視点から捉えています。
以上、フリー雀荘・ネット麻雀順位戦の違いの感覚を私なりにダラダラと記述してきました。拙い文章になってしまいまして心苦しい限りですが、お付き合いいただきましてありがとうございました。
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