・審査委員3人による3ヶ所に対して各自「18点」の配分投票制
・とつげき東北氏のみ5人に配分していますが、上位3ヶ所のみ記載します(灰色文字部分)
・日本麻雀ブログ大賞2009のページ
ブログというものの認識は人それぞれだと思いますが、私は「肩肘張らずに読める、書き手の日々のつぶやき」であって欲しいんですよね。それ以上でもそれ以下でもなく。漫然と過ぎて行く自分の時間の経過に合わせ、確かに並行してどこかに存在するであろう書き手の生活や思考に、気軽に触れられることがブログの魅力なんだと思います。ですから、教科書的なテキストサイトを読むような強制感は、なるべく排除されていることも重要ですね。そうした意味で、今回私が設けた判定基準は、内容の面白さに加え、読む側に与える印象の気安さ、更新頻度の高さとしました。
近代麻雀漫画生活は、これらの点ではやはり抜きん出ていましたね。ちょっと内容が咲に偏り過ぎている印象があるかも。もちろん個人の嗜好なのでブログにはそういう個性があって然るべきなのですが、それが万人受けを逃してしまうことがあるのは仕方ないでしょう。
このきーさん、ヒゲロングさんのブログも、私の思うところの「ブログ的」魅力を十分に持っていました。やはり記事の面白さと好みは、人によるかもしれません。個人的にはヒゲロングさんの「ユルさ」が好きでした。
理想雀士さんのブログは、まさに大作といった感じで本当に麻雀の便利サイトとしては申し分ないのですけれど、ブログ大賞としては、もう少しブログらしい気安さが欲しいんですよね。
ばくおさんのブログは、さすがにちょっと記事数が少ないので今回は未完成とさせていただきます。
さて、今回グランプリとなった現代麻雀技術論ですが、私の判定基準だとあまりブログ的ではなかったのですが、テキストの面白さと戦術論のレベルの高さがあまりに素晴らしくて、私たち麻雀プロのような競技オタクに是非読んで欲しいような内容だったんですよね。ですから、一般的な麻雀ブログとしてはそのストイックな記事内容が受け入れられにくいんじゃないかと思ったんですけど・・・。福地さんもとつげき東北さんも、結局麻雀が好きだったんですね!!
ブログとしての評価と、戦術サイトとしての評価をどうするかは、審査員も今回判断は難しかったのではないでしょうか。
現代麻雀技術論は、広く麻雀ファンに読んでもらいたい優れた内容であることは間違いありません。しかしまた、麻雀との適度な距離感を持つ普通の人々が発する等身大のつぶやきが、私たちに穏やかな共感をもたらしてくれることも確かです。
様々な上質の麻雀ブログの存在を知らしめた今回の試みは、極めて有意義だったと思います。関係者の皆様、お疲れ様でした。