
Q3 上家の待ちを一点で読んでほしい 難度★★★
西家:
チー → 打
東家:
ポン → 打
チー → 打
模範解答 
待ち
想定手牌 




![]()
チー

ポン![]()

※雀頭と面子はこれに限らない
私の目から見て、麻雀打ちの大多数が染め手に対する警戒心不足に映ります。ホンイツ・チンイツはその難易度のわりに与えられたファン数の大きい優遇された役です。出現度が高く、それゆえ打ち手にも対応力が求められます。
ホンイツが高い手になりやすいのはもちろんのこと、意識しなければいけないのは危険牌の放銃確率の高さです。
1つの色に寄せているということは、危険牌を切るリスクが通常の3倍近くになるということ。
リーチに無筋を切るより遥かに危険です。だから染め手に対する警戒を怠ってはならないのです。
問題3は、ソーズのホンイツであることは明白です。一色手にオリるのであれば、染めていない二色を切れば良いのですから凌ぐのは容易です。難しいのは染め色を勝負する場合でしょう。
ペンチャン、カンチャン、単騎など愚形が多く待ちを特定するのはかえって難しい。ましてやこの例は2フーロで、
普通は一点読みなど不可能に思われますが意外なところに突破口があります。
仕掛けをよく見てください。
前巡切った
を食い直しています。これは尋常ではない鳴きです。わざわざ
を捨てて面子を崩すはずがありません。
経験上、この類の仕掛けはフリテンが絡んでいることがほとんどです。この場合、前巡の
を残すとフリテンだったため
を切ってシャンポンにしたのです。
それ以外考えられません。フリテンだった牌は
。
鳴く前の形は、雀頭ともう一面子は不明ですが





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![]()
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ツモ




にすると三面張とはいえフリテン。仕方なくバッタに受けたのでしょう。
よって今の待ちは
一点というわけです。

がアタリなのは分かりましたが、変則待ちで
以外に待ちがあるケースがないかどうかも検討しておきましょう。
が3枚見えているので変則待ち






はありえません。
また、





だとすると鳴く前が









で三面待ちなのでわざわざ鳴くとは思えません。



だとすると、
切りの時の形は







です。これなら
を打って
待ちに受けるではないでしょうか。
結論として「
以外当たらない」と思って良いでしょう。
この問題はネット麻雀の対局で遭遇した場面を元に作成しました。ネット麻雀は牌譜が保存されるため、後から相手の手牌を確認することができます。 このように相手の仕掛けに違和感を感じた場合、牌譜を見返すことで新しい発見があるかもしれません。
また余談になりますが、似たような発想の鳴きとして









ポン

ツモ
ドラ
タンヤオドラ3のテンパイですが、
がフリテンだとします。
まぁテンパイを取らないわけにはいきません。









ポン

ドラ
ここで上家が二を切った場合ですが、もし食い替えアリのルールであれば
をチーして
を切る、という手があります。






チー

ポン

ドラ
フリテンを解消する妙手に見えます。麻雀劇画でも何度か使われたことがある戦術ですが、この鳴きはちょっと微妙ではないでしょうか。
出上がりができるようになったといっても、この仕掛けで他家の振込みが期待できるかと言われればNOです。2フーロで相手の警戒が増す上に、鳴きの不自然さから
待ちを読まれても不思議ではありません。
スルーすることでツモが1回増えるし、


を引けば待ち替えができます。
こちらの方がテンパイの確証を他家が持てない分、出アガリの期待はまだ持てるのではないでしょうか。
例題の場合ソーズはもうすでに出にくいので、待ちの枚数を増やしツモに賭ける作戦で良いと思いますが・・・・
Q4 下家の待ちを一点で読んでほしい 難度★★★★
南家:
チー → 打
ポン → 打
ポン → 打